生きていくために必要な食べ物は、すべて口から取り入れています。
口の中に入った食べ物は、歯で細かく噛み砕き、舌で味を感じ、舌を使って唾液とともに食道へと送り込みます。この一連の動きは、意識しなくてもできるのが見事です。
ただ、前歯がなかったり、唇や舌が思うように動かなければ、物が食べにくくなったり、話すときの発音も聞きづらくなるため、口の健康は大切なのです。
他にも、体全体の姿勢やバランスを保ったり、食べ物を咀嚼することで脳に刺激を与えたり、呼吸をしたりと、口はとても大きな役割を果たしているのです。
歯:食べ物を細かく噛み砕く
発音を助ける
体の姿勢や平衡性を保つ
唇:物をくわえる
食べ物が外に出るのを防ぐ
物の性質を感知する
唾液腺(耳下腺、顎下腺、舌下腺):唾液の分泌をコントロールする。
頬:食べ物が外に出るのを防ぐ
温度を感じる
舌と頬でバランスをとり、歯並びを良くする
舌:奥歯に食べ物を運ぶ
食べ物を唾液と混ぜ合わせ、飲み込む手助けをする
味を感じる
☆物を食べるときの歯の役割
永久歯は親知らずを含めて全部で32本あり、その形状で3種類に分けることができます。それぞれの歯は次のような役割を果たします。
切歯:食べ物を噛み切る(前歯)
犬歯:食べ物を引き裂く
臼歯:食べ物をすりつぶす(奥歯)
☆第1大臼歯(親知らず以外の全ての大人の歯が生え揃った状態での奥から2本目の臼歯)は、物を噛み砕くのにもっとも重要な歯です‼️
永久歯の中でもっとも大きく、かむ力も強いのが第1大臼歯です。
歯並びやかみ合わせの基本になる大切な歯ですが、下記のような理由から虫歯になりやすいので、生えてきたら積極的な虫歯予防が必要です。
《虫歯になりやすい理由》
・乳歯の後ろに生えてくるので、生え始めに気づきにくい
・奥に生えるため、歯磨きが難しい
・生え揃ってから上下の歯が噛み合うまでに、1年〜1年半ほどかかり、その間汚れが溜まりやすい状態が続きます。
・かみ合わせの溝が複雑
6歳臼歯(第1大臼歯)が虫歯になって来院される患者様はたくさんいらっしゃいます。いわば第1大臼歯はお口の中の大黒柱で、一番食事のときに機能している歯でもあります。
そのような一生お口の中を支えていく必要がある大事な歯が6歳で生えてくるのです。
歯はそもそも生え始めが弱く、一番虫歯になりやすい時期です。
そのときに歯磨きをおろそかにしてしまうと大黒柱を失うことにつながるので、他の歯に負担がかかって他の歯も早く失うことにつながってしまいます。
ですので、生え始めたその時期の定期検診、歯科検診、フッ素で歯を強くすることが一生ご自身の歯で食事をしていくにあたってとても大事だということをつしまファミリー歯科では伝えることに力を入れています。
来年4月からは津島市も中学卒業まで医療費窓口負担が無料になります。
中学卒業までの大切な歯の生え変わり時期に負担金なしでご協力できることをとても嬉しく思います。
また、誤飲と誤嚥についてお話しします。
よくニュースでお餅を喉につまらせてしまう
お年寄りの方がいらっしゃると思いますが、
みなさんは誤飲と誤嚥のちがい分かりますか?
誤飲とは、食べ物以外の物(とくに体に有害なもの)を飲み込んでしまうこと
誤嚥とは、通常食道へ送りこまれるはずの食べ物や唾液などが何らかの原因で咽頭から気管に入ってしまうこと
という違いがあります。一文字違うだけなのに
こんなにも意味が変わるのですね〜
この誤嚥に関連しておこるのが
誤嚥性肺炎です。
誤嚥による肺炎でその名がついています。
口を使わず胃に栄養を送る経管栄養の方も
誤嚥性肺炎になる恐れがあります。
食べ物以外に睡眠中の唾液が気管に入ってしまい
誤嚥性肺炎を引き起こすのです。
誤嚥性肺炎になる因子として、
✔️口腔環境が不潔になっている
✔️喫煙者
✔️基礎疾患(糖尿病、脳卒中、脳梗塞)をお持ちの方
✔️栄養不良
✔️経管栄養
✔️多剤内服
✔️高齢者
✔️ムシ歯が有る
が挙げられます。
また、誤嚥性肺炎のの典型的な症状が、
✔️発熱
✔️激しい咳、痰が出る
✔️呼吸が苦しい
✔️肺雑音がある
というものがあります。
少しでもきになることがありましたら、ご相談ください😊
ぜひ、つしまファミリー歯科に定期検診にお越しください☆
tel 0567−26−4335