こんにちは☆ 津島市にありますつしまファミリー歯科の安藤です。
今回は、歯科での感染症予防と口腔ケアの4つの重要な知識についてお話させていただきます。
☆ポイント1☆
お口のケアはウイルスの感染の水際対策
ウイルスの感染は「鼻」と「口」と「目」の粘膜から起こります。
例えばインフルエンザウイルスのばあい、お口の中が不潔だと、感染リスクが高まるという研究結果が報告されています。それはなぜか❓実は、お口の中に潜む細菌が出すタンパク分解酵素が、ウイルスの粘膜細胞内への感染を促してしまうからです。
特に歯周病菌は強力なタンパク分解酵素を使って、細胞壁を次々に破壊し、ウイルスの侵入を助けてしまうので注意が必要です。お口を清潔にし、健康に保つことは、ウイルス感染の水際対策です。うがいだけではなく、ハミガキなどによるケアを実践しましょう。さらに、舌の表面に白っぽく付着する「舌苔」を取り除くこともオススメです。
☆ポイント2☆
お口の中が清潔でないと体の免疫力が低下する‼︎
ウイルス感染に対する有効な対策は、体の免疫力を高めておくことです。
しかし、お口の中が不潔だと免疫力が低下してしまう恐れがあります。免疫力と密接な関わりを持っているのが「腸内細菌」です。腸内細菌のバランスが崩れると、感染症にかかりやすくなったり、さまざまな病気を発症しやすくなったりすることが知られています。
腸内細菌のバランスを崩す原因の一つに、「お口の中の細菌」が挙げられます。それらが唾液や食べ物と一緒に食道や胃を通って腸内にたどり着き、腸内細菌のバランスを乱してしまうと、全身疾患発症の原因となることが分かってきました。
☆ポイント3☆
口腔ケアの不備が肺炎リスクを高めることも
皆さんは「誤嚥」という言葉を聞いたことがありますか❓
食べ物や唾液が本来送られるはずの食道ではなく、誤って気管に入ってしまう現象のことで、中高年の方に多く見られる傾向があります。
この誤嚥が起きた際、お口の中が不潔だと、たくさんの口腔内細菌が肺にまで達してしまい、「誤嚥性肺炎」を引き起こしてしまうことがあります。
また、歯周病菌や歯ぐきの炎症によって出てきた炎症物質が血流に乗って全身を駆け巡ることで、体のあちこちに炎症を起こします。その結果、体の免疫機能を乱し、ウイルス感染による炎症が進みやすくなる場合もあるので注意が必要です。
☆ポイント4☆
お口の衛生管理でウイルスにも負けない体へ
お口の免疫では、IgAという抗体が働いて、体に害を及ぼす細菌やウイルスを排除しています。しかし、お口の中が不潔だとIgAによる防衛が困難になってしまいます。
また、お口の中の細菌は非常に多く、体を守る働きを示すものもあれば、歯周病菌のように悪さをするものもあります。そして、細菌の塊である歯垢(プラーク)は、歯磨きなどでしか落とせません。ウイルス感染の予防には、お口や全身の免疫が十分に働くようにしておくことが重要です。今こそ、丁寧な歯磨きを中心としたセルフケアと歯科医院などでのプロフェッショナルケアで清潔なお口を保ち、感染症予防に活化しましょう。
お口のプロフェッショナルケアなら愛知県津島市にありますつしまファミリー歯科へ♫
Tel 0567−26−4335