みなさん、こんにちは☆
津島市の歯科医院、つしまファミリー歯科の安藤です。
今回は、歯磨きのタイミングについてお話しさせていただきます。
昔はよく1日3回、食後3分以内に、3分間歯磨きをしましょうと言われていました。
しかし現在では、この中で正しいのは1日3回の部分だけでしょう。
まず、食事とプラーク中のpHの変化についてまず説明します。
何も食べていない時の口の中のpH は、ほぼ7で中性。
食事をして炭水化物が口の中に入ってくると、虫歯菌によって代謝され酸が生成されます。
そしてpHが下がり続けエナメル質が溶け出すpH5.5より低くなると、歯の表面からカルシウムやリン酸がプラークや唾液中に溶け出してしまいます。
それを脱灰(だっかい)とよび、食後3分位でpHがピークになるので、3分以内に歯を磨こうと言われていました。
その後は唾液の洗い流し作用、希釈作用、緩衝(かんしょう)作用などで自然にpHが回復し、pH5.5を越えるとカルシウムやリン酸が再び歯に沈着し、溶けた部分が修復されます。
これを再石灰化(さいせっかいか)とよびます。
口の中ではたえずこの「脱灰と再石灰化」つまり「溶解と修復」のバランスで歯の健康が維持されています。
また特に酸性の強い飲食物を摂取すると虫歯菌の作用を介さずその酸により、直接歯が溶かされてしまいます。
このように食後すぐの脱灰が進んでいる状態でゴシゴシ歯を磨いてしまうと、軟らかくなっている歯が削られてしまう危険性があるのです。
では歯磨きはいつするのが良いのでしょうか?
それは、pHが自然に戻り再石灰化が始まる食後30分程してからということになります。
しかし、仕事の都合などを理由にその時間待って磨けないのであれば、当院では食後すぐにでも磨くように指導しています。
当然30後にしっかり磨けるのが理想ではありますが、それで歯磨きを忘れてしまったり寝てしまっては悪循環です。
それでは3分間の歯磨きはどうでしょうか?
全ての歯がそろっている方が手用の歯ブラシを使って歯磨きした場合、きっちり磨くにはやはり10から15分必要です。
電動歯ブラシでも3分はやや短すぎると思います。
患者さんへの歯磨き指導では、「1日3回いい加減に3分間より、1回でも完璧に10分間磨く方が、効果的です」とお伝えしています。
2017年5月開業 津島市のやさしい歯医者、つしまファミリー歯科へ
TEL0567−26−4335
皆様のご来院をスタッフ一同、笑顔でお待ちしています☆