みなさん、こんにちは☆
津島市にあります、つしまファミリー歯科院長の安藤です☆
当院が取材を受けましたのでその内容をブログにも掲載させていただきます。
自然な歯を守り、健康な生活を送るために大切な「予防歯科」。日頃のケアだけでなく、定期的なメンテナンス、治療計画の組み立てや治療内容の選択もまた、予防歯科において重要なポイントだという。特に補綴治療の一つであるインプラント治療は、予防的観点からも有用性があるとか。まだまだ深く知る機会の少ない予防歯科。今回は予防歯科の啓発に尽力する「つしまファミリー歯科」の安藤智基院長に、予防歯科に取り組む重要性から、治療の選択など、歯を守るために必要な知識や情報をふんだんに話してもらった。
Q、日々のケアに加えて治療そのものを吟味することで、長く自分の歯とともに生活する予防歯科は、治療が終わってから取り組むものなのでしょうか?
A、患者の歯の命を守りたい。言葉の端々に熱い想いを感じられる院長痛みのある場合は応急処置を優先しますが、基本的には初診から予防歯科の取り組みを開始することが多いです。「まずは治療が済んでから」と思われるかもしれませんが、当院では予防に関わるものを最優先していますので、小さな虫歯であれば口腔内環境を整えてから治療に移る、ということもあります。口腔内の細菌を減らすことで、例えば炎症を起こしていた歯茎の状態も良くなるため、歯型もきれいに取れますし、治療時に出血しにくくなるというメリットもあります。何より治療の精度が高まり、長持ちしやすくなるんです。患者さんの一生を見据えた治療を計画し提供するためにも、細菌除去を優先させることは欠かせない点だと考えています。
Q、予防・治療をスムーズに進めるために取り組んでいることは?
A、資料を交えながら分かりやすく説明し、初診時に資料もお渡しする何においても初動が肝心ですね。そのため初回のカウンセリングは、じっくりお話をできるよう1時間程度お時間をいただきます。カウンセリングでは、患者さんの意見や要望と、事前に採取した口腔内写真やレントゲン写真、歯周病検査の結果といった資料をもとに、治療計画をご提案します。位相差顕微鏡で細菌を目にしてもらうこともあります。ご自身のお口の中に興味を持ってもらう良いきっかけになるんですよ。もちろん一度でご理解いただくのも難しいので、通院中も頻繁に予防歯科に関するお話をするようにしています。時間も手間もかかるものですが、すべて患者さんの将来につながるものと思って、お話しさせていただいています。
Q、クリニックでの定期的なケアを受ける理由とは何でしょうか?
A、予防の大切さを理解してメンテナンスに進む方が大多数毎日のケアでお口の中の汚れを100%取り除くことができていたら、クリニックでのケアは不要と言えるかもしれません。しかしケアにおいて、患者さん自身の頑張りだけではどうにもならない部分があります。少しの磨き残しも、時間の経過によって歯石となってしまうと歯磨きでは取り除くことは難しいですし、バイオフィルムという細菌の塊も、歯磨きだけでは取り切れないものです。だからこそ3ヵ月ごとの定期検診によって、プロの技術によるケアを受け、一番良い状態をキープすることが必要なのです。また検診ごとに口腔内の現状を知ることも、日々のケアをきちんと継続していくためにも大切なことだと思います。
Q、年齢を重ねていたとしても予防歯科には取り組むべきですか?
A、予防の選択肢としてのインプラント治療でも研鑽がある院長もちろんです。たとえ現在数本歯を失っていたとしても、そこで手を打たなければいずれすべての歯を失いかねません。当院にも年齢を重ねてから予防歯科に取り組み始めた患者さんがたくさんいらっしゃいます。入れ歯などの補綴物を入れれば良いと思われるかもしれませんが、入れ歯は大きくなると食べにくさを感じる場面も増えますし、味を感じにくくなる場合もあります。そうなると歯だけではなく、今まで当たり前にできていた食生活をも失うことになってしまいます。予防歯科に取り組む中で、時には残すことが難しい歯に出会うこともあります。そういった場合、他の歯を守る手立てとしてインプラント治療などをご提案することもありますね。
Q、インプラント治療が予防歯科でも有効な理由とは何ですか?
A、予防の中でさまざまな選択肢があるが、自分の歯を残すことが一番当然、ご自身の歯に勝るものはありません。しかしそれがかなわない場合もあります。その時出てくる選択肢が、入れ歯、ブリッジ、インプラント治療といった補綴治療です。インプラント治療は、補綴治療の中でも10年後の治療生存率が高く、独立して噛み合わせを再構築できるため、他の歯への負担が少ないといった特徴があります。自然な歯への影響が少ないということもまた、予防的観点においてとても重要なことです。顎の骨の状態や、費用などを考慮した上でご提案いたしますが、治療と予防、双方を長い目で見た時、インプラント治療の有用性は十分検討の余地があると考えます。
ドクターからのメッセージ
以前は、歯科診療は「その時ある症状が改善されれば良い」という考えが主流でした。しかし原因となる細菌が取り除けていなければ、治療を繰り返すこととなり、将来的に歯を失うことにもつながってしまいます。歯を失うことは、これまで当たり前だった生活をも失うことにもつながります。だからこそ日々のケアももちろん、治療をどう進めるか、そして歯を失っていたとしてもどんな治療を選ぶのかということもまた、予防歯科で欠かせない観点。今ある健康な歯を守るために、できることを一緒に取り組んでいきましょう。