みなさん、こんにちは☆
津島市の歯医者、つしまファミリー歯科の安藤です。
妊婦さんの質問に対してお答えしていきます。
Q、妊娠していても、歯科治療は安全に受けられますか❓
妊娠20週目ですが、虫歯になってしまいました。すぐに歯医者さんに行くべきなのか、出産してから歯科治療を受けるほうが安全なのか悩んでいます。妊娠中に歯科治療を受けても、お腹の赤ちゃんにとってリスクになったりはしませんか❓
A、歯科治療を受けるのであれば、安定期(妊娠中期)が望ましいでしょう。
とはいえ、赤ちゃんのことを考えると、やっぱり不安。。。という妊婦さんも多いことでしょう。また、病状によっては、出産後に治療するほうがよい場合もあります。
まず、
・今口の中はどのような状態なのか(どんな病気で、どんな病状なのか)
・いつ治療を受けるべきか(安定期に受けるか、出産後のほうがよいか)
について、歯科医師とよく相談することが大切です。虫歯ができてしまった場合ならば、「痛くなる前に治療する」か「今は応急処置に留めておいて、出産後に改めて治療を再開する」かなど状況に応じて検討する時期も必要になるでしょう。
女性は、妊娠すると本能的に胎児の安全を第一に考えて行動するようになります。そのため、ご自身のお口の状態が悪いことに気がついても、治療に用いる薬剤などが胎児に影響しないか心配するあまり、ご自身が我慢する選択される方もいらっしゃいます。
基本的に”妊娠しているからできない”といった歯科治療はありません。ただ、妊娠中は心身ともに特別な状態なので、どんな口腔疾患に対して、どんな内容に治療を、いつ行うのか納得のいくまで歯科医師と十分に相談することが大切だと思っています。
妊娠中期は胎児の発育が進み、母体も身体的に安定しているので、比較的歯科治療に適した時期といわれています。
とはいえ、抜歯などの観血的処置は母体への負担が大きいため、基本的には出産後に行われます。
しかし、すでに「痛みがある」「炎症が波及している」「排膿している」といった場合は、これらの症状を我慢して毎日を過ごすほうが、よほど大きなストレスとなってしまうでしょう。そのため、病状によっては、妊娠期であっても観血的処置が必要と判断されることもあります。
その場合、患者様のかかりつけの産科医とも相談したうえで。全身管理が可能な病院の口腔外科と連携して治療することもあります。
・家族全員で口腔内環境を見直す
ミュータンス菌の家族間での伝播を予防するためにも、母親は妊娠前からかかりつけの歯科医院で定期的に歯石を除去してもらったり、妊娠期のプラークコントロールのコツを教えてもらったりするとよいでしょう。こういった心がけは母親に限らず、家族全員にとっても大切なことです。
つしまファミリー歯科では、虫歯や歯周病に心当たりがなくても、一度、家族そろって歯科検診を受けることをオススメしています。
「こどものために」をスローガンに、一人一人がご自身の口腔内環境について知り、良好であれば、現状維持する努力を、不良であれば改善する努力をすることが、子供を口腔疾患から守るはじめの一歩です。
☆妊娠されている方のレントゲンのお話もさせていただきます。
歯科用エックス線写真撮影に被曝量はごく微量なので心配はありません。
ただし、診療前に妊娠中であることを必ず考え、「母子健康手帳」を提示しましょう。
エックス線写真を撮影するときは、必ず防護用エプロンで胸からお腹にかけて、十分に覆い隠します。
また、照射方向は歯や顎の骨ですので、放射線がお腹に向かうことはありません。
確かに「レントゲン(エックス線)撮影」と聞くと放射線→被曝→胎児への影響を連想し、心配・不安に思うことも多いでしょう。
国際放射線委員会は過剰な防護の必要はないとしていますが、つしまファミリー歯科では、妊婦さんにたいしてエックス線写真撮影を行うときは、必ず防護用エプロンで胸部から腹部にかけて十分に防護するのでさらに心配ありません。
エックス線には、透過作用、蛍光作用、感光作用、電離作用という4つの作用があります。歯科用エックス線検査は、これらのうち透過作用、蛍光作用、感光作用を利用しておこなわれます。
実は、私たちは日常において、環境中に存在する放射線を浴びながら生活しています。
この放射線を自然放射線といい、知らない間に自然放射線を浴びることを自然被曝といいます。
日本では、自然被曝によって浴びる放射線量は平均2.1mSv/年と言われています。
世界平均は2.4とされています。
歯科用エックス線撮影装置による被曝線量は、装置や撮影法にもよりますが、パノラマエックス線写真撮影では、0.02~0.04mSv/1枚、デンタルフィルム撮影では、0.01〜0.02mSv/1枚となります。
当院で扱っているのはデジタルエックス線装置です。なので、パノラマ撮影では0.00008mSvデンタルフィルムでは0.00003mSvです。よって問題ないと言えるでしょう。
エックス線検査は歯科治療の際、的確な診断を行うために必要なものです。
ですが、気になることがあればお気軽にご相談くださいね☆
2017年5月開業 津島市のやさしい歯医者
つしまファミリー歯科へ
TEL0567−26−4335