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Column

お口の健康コラム

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歯科からみた自分の歯で噛むこと(咀嚼)の重要性

みなさんこんにちは☆
津島市柳原町 名鉄津島線津島駅より徒歩7分
名鉄バス停東柳原町目の前
歯科医院専用駐車場15台で家族で愛西市からも通いやすい予防歯科を大切にする歯医者さんつしまファミリー歯科、歯科医師の安藤です☆
今回は噛むこと(咀嚼)についてお話しさせていただきます。
日本の人口の高齢化は年々進行しています。平均寿命の延びを反映して高齢者率も伸び続け、2018年には27.7パーセントにまで達しました。
ということでいまや、4〜5人に一人は高齢者の時代です。
一方2011年、日本人の死亡原因の第3位がこれまで「脳血管障害」から「肺炎」にとって代わったことはテレビなどでも流れ、広く知られることになりました。
これには、高齢者が増えたことが深く関連していると思われます。
実際、肺炎で亡くなる方の90パーセント以上は高齢者であり、その多くに飲み込みの問題が原因と思われる誤嚥性肺炎が関わっていることは想像にかたくありません。
お口の中にいる虫歯菌や歯周病菌が誤って胃の方ではなく、気管や肺の方に流れていってしまい、むせる力の衰えた高齢者の方が気管支炎や肺炎を引き起こして亡くなってしまうということです。お口の中の菌をしっかり除去するということは言いすぎではなく死に直結する可能性もあるということです。
高齢者の「食べる、飲み込む」ことでの障害である、接触嚥下障害に関連して、「噛む」ことの大切さとして「咀嚼」が注目されるようになりました。
加齢とともに予防歯科を行っていないと残存歯の数は減っていきます。
さらに、高齢者は全身の筋力低下に相応して歯でものを咬む力も低下しますが、そのことが、ともすれば高齢者には「軟らかい食事」「噛まなくてもいい食品の提供」が安全であると理解されがちです。飲み込みに問題のある高齢者などには「介護食」や「嚥下調整食」という名でペーストやミキサー、ゼリーといった形態の食事が出されることがあります。これらの間の栄養価に大差はなく、むしろ噛まずに食べても消化のよいものとして提供されていることがあります。しかし、おいしさを味わうための食事を考えたときに、食形態の違いは決定的です。
「歳をとったから」という表現を聞きますが、特に食べる、飲む機能に関する加齢変化や障害の程度については、いまだに明らかにされていないことが多いのです。
高齢者が抱える”食べる、飲む機能の問題”と”加齢に伴う生理的変化”の違いを理解し、正しい知識と技術をもとに高齢者の食べる問題を考えることは、誤嚥・窒息事故を防ぐだけでなく、楽しく安全な食生活を維持して、食のQOL(生活の質)を高めるという意味でも重要となります。
では噛むことの重要性はどのように考えればよいのか。
顎の周りの食事をするときによく使う筋肉は軟らかい食品よりも硬い食品の方がよく使います。また、歯や歯の周りにある歯根膜とよばれる緩衝作用のある組織だけでなく、舌、口腔粘膜などの感覚機能は身体のなかでも最も敏感といわれており、咀嚼によって様々な部位を刺激することは間違いありません。これらに加え口腔への刺激によって唾液分泌量が劇的に増加します。唾液は本来の機能である消化、潤滑、抗菌、緩衝、保護、抗脱灰、洗浄、味覚発現などの作用に加えて、唾液の99パーセントを占める水がもたらす嚥下反射誘発の役割をはたすことも期待させます。
自分の歯でしつかり噛むことは、身体や脳によい刺激をおくり健康を維持しくれます。
脳に刺激がいくことによって認知症の予防にもなります。
そもそも、これらのことを考えなくても良い一生を暮らすというのがやはり一番幸せかと思います。そこで重要になってくるのがやはり歯科検診、定期検診です。
これからの時代は歯科も予防の時代です。
何かあってから来院するのではなく、悪くならないように、一生ご自身の健康な歯で美味しく食事をし、健康につながるようにしていきましょう。
ぜひ津島市にあります、つしまファミリー歯科へお越しください☆
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