みなさん、こんにちは☆
津島市にあります、つしまファミリー歯科です。
糖尿病と歯周病の関係についてお話しさせていただきます。
近年、歯周病は様々な全身疾患と関係していることが明らかにされており、ペリオドンタルメディスンという研究分野として発展してきています。
その中でも特に糖尿病は、歯周病と相互に影響を及ぼし合う疾患として注目されています。
糖尿病患者では、歯周病が重篤化するということは古くから知られていましたが、1990年代以降、歯周病が糖尿病に悪影響を及ぼしていることが明らかにされました。
歯周病を治療すると、糖尿病患者の血糖コントロールが改善することが示されてきています。
大病院では内科と連携して糖尿病患者の歯周病治療を行なっており、それらの患者の様々な全身パラメーターの変化を分析しています。
その結果、糖尿病患者に歯周治療を行うと、血糖コントロールだけではなく、腎臓疾患のマーカーも改善することが示唆されています。
糖尿病患者の全身状態および口腔内の状態は多様であり、歯周病治療においては個々の患者様に応じた対応が必要です。
血糖値がある程度コントロールされている患者においては、歯周外科治療等の観血的処置も可能であり、歯周病治療の効果は糖尿病患者を有さない患者様と同程度であることが示されています。
一方、血糖のコントロールが良好ではない歯周病患者では、口腔清掃指導やスケーリング・ルートプレーニング等は可能ですが、歯周外科手術は控えなければなりません。
歯周病と糖尿病の関連性についてエビデンスを整理するとともに、糖尿病患者に対する歯周病治療について、良好な結果が得られた症例や、非常に危険な状態に陥ってしまった患者様の情報も学ぶことにより臨床の現場における具体的な対応について今後も学んでいきたいと思います
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